画家アルチンボルドが、近頃、世界の美術館から引っ張りだこの人気という機運の中、この度日本で大展覧会が開催される運びになりました。
公開に先立って、6月19日に開かれた報道内覧会に行ってきました。
報道陣ざっと100人くらい。私がかつて美術史を勉強していた頃、アルチンボルドの絵はグロテスクビューティの範疇で括られていたっけ。
飛びっきりの謎に満ちた、リアルな自然描写に圧倒されます‼︎
この奇想の画家が、21世紀のアート界でメジャーになった。
アルチンボルド展
2017年9月24日まで、国立西洋美術館で開催
http://arcimboldo2017.jp/
アルチンボルトは16世紀後半、ハプスブルク家の宮廷の
アートディレクターとしても活躍しました。「春」と題された代表作のひとつ。
ジュゼッペ・アルチンボルド《春》 1563年 油彩/板
マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館蔵
© Museo de la Real Academia de Bellas Artes de San Fernando. Madrid
2016年に世界文化遺産に登録された国立西洋美術館は、
ル・コルビュジエの設計。窓のないキュービックな外観ですが、
天窓から自然光を取り入れています。
美術館の庭にあるロダン作「地獄の門」。
門の上には“考える人”が座って地獄の様を見下ろしています。
久しぶりにじっくり見たら、レリーフにはただならぬ
アールヌーボーの気配が漂っていました。
オーギュスト・ロダン 《地獄の門》
1880-90年頃/1917年(原型)、1930-33年(鋳造) ブロンズ
国立西洋美術館 松方コレクション
展覧会の見所と作品紹介をする本展監修者、
シルヴィア・フェリーノ=パグデン(美術史家 元ウィーン美術史美術館絵画部長)さん。