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2013年03月07日
ビズ春号(No.83) やさしい春がいっぱいのビズです!

 今朝の天気予報では、東京の気温が14度になると言っていたので、コートを着ずに出社しました。春は確実にすぐそこまで来ています。BISESの表紙はやさしいピンクのバラ。花を愛したオードリー・ヘップバーンの言葉に「心を開いた満開のバラが私は何より好きです」というフレーズがあります。心を開いた…なんて、素敵な表現ですね。表紙の写真選びはこの言葉を胸に、「あっ、このバラにしよう!」と決めました。春号には「バラ咲く愛しの我が家」と題した特集で、住まいとガーデンが見事に調和した実例を取材しています。

 巻頭のイングリッシュガーデン特集は、庭から生まれた童話の世界をまとめました。テムズ川のほとりにある「オールド・サッチ・ガーデン」は藁葺き屋根の古い家が目印です。20世紀初頭に、童話作家エニッド・ブライトンがここに住み、多くの作品を書きました。古書コレクターのご協力で、当時の「藁葺き屋根シリーズ」本の数々も掲載しています。現在は、ガーデンデザイナーのジャッキー・ホーソンが自宅として住み、庭を甦らせて英国ガーデン界の注目の的になっています。庭を出るとそこはテムズ川のほとり、田園の散歩道が川沿いに長く続く魅力的な環境です。のんびりとやさしさに溢れた春号に仕上がりました。

●今年6月に行われる「第15回ビズ・オリジナルツアー 英国庭園 心の旅」では、英国チャールズ皇太子の私邸の庭の他、訪問庭園をコッツウォルズに絞り、この「オールド・サッチ・ガーデン」を含めた最高の旅プランをつくりました。ビズに詳しく掲載しているので、ぜひご覧ください。



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執筆者プロフィール

ガーデニング誌『BISES』の元編集長。創刊から休刊までの146冊、25年間務めました。1997年流行語大賞トップ10に選ばれた「ガーデニング」は、私が全国に広めた言葉です。これはGARDENINGをカタカナにしたもので、造語ではありません。今では日本語として立派に定着しましたね。