ビズ・フレンド
インタビュー
日本人が代々培ってきた自然に対する
優しさや尊ぶ姿勢とイングリッシュ
ガーデン文化のコラボレーションがしたい
優しさや尊ぶ姿勢とイングリッシュ
ガーデン文化のコラボレーションがしたい
インタビュー No.002桜野良充 様
桜野さんにとって「ガーデニング誌 ビズ」とは
イギリスで学び、卒業後そのまま現地でカメラマンとして仕事していましたが、30歳を目前にして、日本に戻ろうと決心しました。日本に帰ってきてから友人に何冊かの雑誌を教えてもらい、ビズにもプレゼンに行きました。写真が丁寧に扱われている本だなと思ったもので。仕事って即決で決まるものなのですね。「あなたのポートフォリオ、とてもいいわね」と編集長が言ってくれたので、ボクは調子に乗って、英語、体力、若さにも自信があります、と売り込んだのです。編集長、ノリノリで「次号の大きなページ、お願いするわ」と言ってくれました。ビズとボクの出会いはこんな風で、滑り出しは上々でしたよ。
イギリスと日本のガーデニング文化の違う点は
イギリスでは庭で過ごす時間が日本より長いように感じます。食事会に誘われて家に行くと、食前酒はガーデンで、なんて言われます。夕暮れの斜光の中で、庭椅子に座って数人のお客さんたちと談笑する。人生豊かだなあと感じましたね。ビズもライフスタイルとしてガーデンで過ごす時間の提案をよくやっていますね。半戸外のテラスがある住宅撮影などの依頼も時々きますよ。日本人の生活に違和感無く取り込めるシチュエーションなのだな、と感じています。
今後ビズと一緒にやりたい事は
ボクの日本に帰ってきた理由でもあるのですが、日本の風土や日本人が神を見いだした自然に本能的に惹かれています。震災後のガレキの地をカメラを手に歩いていた時、桜や水仙を見つけて感動しました。田舎道に並ぶ地蔵たちを写した作品などもあります。イギリスのガーデン・デザイナー、ベス・チャトーさんは「ガーデニングの目的は、土や植物を通して自然と向き合い、対話していく。つまり自然と付き合う事が目的なの」と言いました。日本人とイギリス人の自然観には共通したものがあるのです。日本でガーデンを通じて、精神的な深さを表現してみたいです。
桜野良充 ● Sakurano Yoshimitsu
(株)Grand Photo 代表:カメラマン
英国留学から帰国後、継続してビズの写真を撮っている。
1月発売号では宮城県石巻市雄勝での【3.11ガーデンチャリティ】の大イベントも撮影。ばらのムックも桜野氏の写真が表紙に。
英国留学から帰国後、継続してビズの写真を撮っている。
1月発売号では宮城県石巻市雄勝での【3.11ガーデンチャリティ】の大イベントも撮影。ばらのムックも桜野氏の写真が表紙に。