45坪の庭を全面ウッドデッキにするという大胆かつ機能的な庭で、化学農薬をいっさい使わない栽培法を独自に編み出した真島さん。徹底的な観察をもとに、先進的なガーデニングを展開した点も評価されました。受賞後、副賞の英国旅行をきっかけにオールドローズの栽培に目覚め、やがて本誌で「Dr.真島康雄のバラの診察室」を連載。オーガニックにこだわり、効率的なバラ栽培法の研究を進めました。2012年に『簡単、だけど科学的 完全オーガニック バラ栽培』を出版。肝臓や脳梗塞・心筋梗塞の予知・予防のエコー専門医として活躍しながら、バラを美しく、安全に、無理せず育てるための栽培法を日々進化させています。今や、オーガニック栽培の心強いリーダー的存在です。
無農薬で育てたデッキのある花園真島康雄さん/福岡
夢みたいです。BISESが『私の部屋ビズ』といっていた’92年冬号からの愛読者として、編集部に便りを出したいとずっと思いながらここまできました。その手紙の代わりに、庭づくりの成果を見てもらうつもりで応募したのです。’97年のビズ・ガーデン大賞の発表を誌上で見て大いに刺激を受け、グランプリがとれたらどんなにか...とも少しは思いましたが、まさか現実になろうとは。私の園芸歴は14歳(35年前)から始まりました。サボテン界の傑物、伊藤芳夫氏の世界にはまり、実生園から苗や種子を取り寄せたり、庭巡りをしたり...今、あの頃が鮮やかに思い出されます。ビズで知った無農薬のバラづくりが、私に現在のガーデンをつくらせてくれました。