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2010年04月01日
朝日新聞 編集者発 隔月刊・BISES「ベランダで感じる自然」

決まりきった色しかなく、どちらかといえば平凡な花だったパンジーに、すばらしいニューフェースが誕生した。
その名は「ムーランルージュ」。花びらはロートレックが描いたパリの踊り子嬢の、あのフリフリのスカートを思い浮かべていただければよい。これまでと大きく違うのは、どんな色か咲くまでわからないこと。そこを面白いと感じた人が多かったのだろう。「ビズ」で春先のベランダにお薦めの花として特集したところ大人気。今、花屋さんで売れに売れている。

ところで最近よく聞くのが、花を植えてベランダに置いておくと、小鳥たちにあっという間に食べられてしまうという話。私もつい先日、街でかわいいデージーを見つけ、どっさり買い込んだまではよかったのだけれど、日当たりのいいベランダに飾っておいたら、何とたったの一日で丸坊主。都心に暮らす小鳥たちのエサ不足がそこまで深刻になっているのかと、いささか心配になってしまった。

同じベランダにあるピンクのゼラニウムやハイビスカスはこれまで一度もそんなことがないのだから、どうやら小鳥たちの食欲をそそる花とそうでない花があるらしい。
パンジーも小鳥に食べられたという話は聞いたことがないので、安心してベランダに置ける花だが、いずれにしてもガーデニングをしていると自然の営みにはとても敏感になる。小鳥たちとの知恵比べ。それもまた楽しみのひとつと思うことにしたい。
(編集長・八木波奈子)
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