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「3.11ガーデンチャリティ」活動のご報告

希望の種をまこう!
「3.11ガーデンチャリティ」活動のご報告

'3.11 Garden Charity Dear English Garden Lovers,

2013年の活動報告
2011年の活動報告

 
3.11 Garden Charity
2012年11月12日

雄勝町に咲いた希望の花
――3.11ガーデンチャリティもお手伝い

 今年の5月、宮城県石巻の雄勝地区に色鮮やかななワイルドフラワー・メドウ(花の野原)が誕生しました。何種類もの花が次々と咲きだして、毎日少しづつ野原の色が変化して行きました。ここは徳水利恵さんのお母さまが住んでいらした場所。でも、あの津波で町は壊滅。娘の利恵さんが仙台の泉緑化社長、鎌田秀夫さんに相談して“雄勝復活のスタートラインに立つために、ここにきれいな花をいっぱい咲かせたい”と希望を語りました。
鎌田さんの頑張りに3.11ガーデンチャリティも協力して、見事520坪のメドウが完成したのです。たくさんのボランティアの方々や地元の人たちが力を合わせ作業に当たりました。
花は利恵さんの思いを叶え、このメドウづくりをきっかけに、人々の気持ちが復活を目指して、まとまりを見せ始めているのです。硯の生産地として有名な雄勝は、2012年10月にリニューアルオープンした東京駅の屋根材(スレート)の供給もしています。この地に再びたくさんの笑顔が戻ってくるために、メドウの場所には具体的な未来計画の設計図が描かれようとしています。
 写真にある花文字は、スレートで縁取りされた「I ? O」(アイ・ラブ・オガツ)。1日も早く、希望に向かってスタートされますように。(写真は徳水利恵さんです)


 
3.11 Garden Charity
2012年11月9日

兵庫県・三田
三田グリーンネット
1dayチャリティー雑貨ショップ

10月10日に第7回「1dayチャリティー雑貨ショップ」をログハウスにて開催。開店前から長蛇の列ができ木工作品、花苗、手作り雑貨などみんな真剣な品定め…買い物の後はお茶とケーキでお休み所も賑わい秋晴れの1日を楽しんでもらいました。3.11ガ-デンチャリティーにお役にたてれば嬉しいと思います。 (達家彰子代表、高嶋清子)

北海道・札幌
国営滝野すずらん公園
フラワーガイド ボランティア

公園管理事務所の協力で、今年も9月16・17日、10月7・8日の4日間、ボランティアさん手作りの「自然素材を使ったクラフト」「絵はがき」「花苗」の他や、公園から提供された花苗や球根など植物に関わる品物をガイド活動と並行しながら販売しました。各自が持ち寄った材料を使った「リースづくり体験」参加費も加え、全額を3.11ガーデンチャリティとさせていただきました。(佐藤ひかる、永原弘代表)
 
3.11 Garden Charity
2012年9月15日

岩手県陸前高田
「奇跡の丘」450日の記録

ようやく9月になり、暑さも収まる頃となりました。 今月15日にはビズ80号(秋)が発売されます。この本には、昨年の東日本大震災をうけ、ビズ誌をベースに設立した「3.11ガーデンチャリティ」の活動結果が特集で掲載されております。全国のオープンガーデン・グループを中心に、多くの庭愛好家から支援金をいただいて実施された“被災地に心安らぐ花風景”を贈る大プロジェクトです。岩手県陸前高田市の2,500坪の斜面地が、多品種の花々の咲き乱れるミックス・フラワー・メドウとなって、かつてのガレキの大地をおおっています。このプロジェクトは地元の小学生や長野県からやってきた小中学生を含む2,000名もの一般ボランティアの協力を得て、実現したものです。メドウのデザインと制作はガーデンデザイナーの二宮孝嗣氏が全プロセスを通し、お引き受けくださいました。

記事タイトルは、
岩手県陸前高田
ガレキの大地2,500坪に花の命が甦る
「奇跡の丘」450日の記録

となっております。「3.11ガーデンチャリティ」が今回試みたメドウづくりのノウハウは、全長500キロに及ぶ被災地に花の命を吹き込むひとつの手法として、公開致します。花風景を愛する日本の皆様に、「希望の種をまく」というシンプルな行為がもたらす大きな安らぎを、あらためて心に留めていただけますよう念じております。被災地の1日も早い復旧復興を願うばかりです。

3.11ガーデンチャリティ
八木波奈子
内倉真裕美
辻本智子

 
3.11 Garden Charity
2012年8月1日

3.11ガーデンチャリティ活動報告

昨年からビズをベースに始まったガーデンチャリティは、全国各地から"今年も継続します"との頼もしい知らせが編集部に届いています。継続が庭愛好家の力へと育ち、支援の輪が広がりますように。
茨城 ガーデンローンテラス 阿部ひろみさん
15年ほど続けてきたオープンガーデンも、昨年からガーデンチャリティに参加しています。晴天の中、清々しい庭で笑顔に囲まれました。100本のバラと白やブルーの草花でまとめた庭で、当日は手作りケーキと紅茶をサービス。皆様からたくさんの支援金をいただきました。被災地に心安らぐ花風景を届けたいですね。
2日間で150人が来園しました!
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23年かけた庭をチャリティ公開
茨城 倉橋悟・洋子さん
ビズを読みつづけて作った庭を公開したら、「英国で勉強したのですか?」と何人にも聞かれました。夫と二人で手塩にかけた庭です。園芸用のワイヤーでビー玉をクルッと巻いてバラの支柱にからめたり、花の名札を下げたりできる工夫の一品。これが人気で、チャリティ用に販売したところ募金額も目標達成!
東京 オープンガーデンクラブ東京 森山みち子さん
2日間で4グループに分かれてガーデン巡りのツアーを行いました。住宅街の庭には親近感の中にも感心する創意が発見できて大満足。事前に各庭主さんにインタビューし、ポイントをパンフレットにまとめ、当日参加者に配りました。2000年からこうした活動を始め、チャリティは今年も継続して行いました。
写真3
今年は杉並の庭を巡りました
茨城 つくばローズガーデン 藤澤順一・廣子さん
昨年の3.11でダメージを受けた建物から移築したデッキやアーチが役に立ち、今年は休憩所が完成。ここで募金活動をしました。5月末には「バラを楽しむ会」を開き、ウクライナの方によるヴァイオリン演奏や、モンゴルの方の胡弓演奏、日本からは野点などで国際交流。お客様に大変喜んでもらいました。
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バラ庭に作った休憩所が活躍
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オーガニック・バラ栽培が人気
福岡 真島康雄さん
5月13日にオープンガーデンをしました。当日は県外から300人もの方がバスで到着し大忙し。バラもきれいに咲いてくれました。お客様たちからは「手作り油肥」についてなど、多くの質問が飛び交い、バラのオーガニック栽培への関心の高さがうかがわれました。穏やかな薄曇りで、最高のバラ日よりでした。
北海道 上野ファーム 上野砂由紀さん
写真はチェリストの吉川よしひろさんの演奏風景。コンサートの最後は宮沢賢治のアメニモマケズの朗読で、言葉が心に響きました。今年のチャリティは「とびきりのいっぷく。花と緑の野点席」でお茶券を販売しました。残念ながら小雨だったのでカフェで開催となりましたが、皆さん楽しんでくださいました。
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7月の3連休は空前の来場者数!
兵庫県 三田花と緑のネットワ1ク 高嶋清子さん
過去3年間はインフルエンザや台風などで庭公開は中止せざるをえませんでしたが、今年は三田と神戸両地区で同時開催できました。OGガイドブックのグリーンページ、花の種や花苗などの販売、募金などで集めたお金を3.11ガーデンチャリティに送りました。子どもたちもこの活動に参加してくれました。
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晴天のもと元気にオープン!

 
3.11 Garden Charity
2012年5月13日

宮城県石巻の“ガーデン再生プロジェクト”
ささやかなオープンガーデンを行いました

2011年8月に最初の支援地として決まった石巻の瀬上邸の庭に春が訪れ、それまで瀬上夫妻をはじめとする地元の方々やボランティアの方々の協力によって庭作りをしてきた成果を、集まった皆さんと共有できる機会となりました。庭では、ビズが'93年に特集した「モネの庭」をイメージしたチューリップ‘ピンクダイヤモンド’とワスレナグサが美しい風景をつくり、国道沿いのメドウは蕾を膨らませたポピーやヤグルマギクの茂みが生き生きと風に揺れる最高のガーデン日和でした。

ミニコンサートの舞台は、瀬上京子さんの手製のターフを備えたデッキ。たくさんの方が座れるようにと、夫の瀬上正仁がこの日のためにベンチを手作りしました。
「3.11ガーデンチャリティ」発起人でビズ編集長の八木波奈子さん挨拶
「3.11ガーデンチャリティ」発起人で北海道ブレインズ種まく私たち代表の
内倉真裕美さん挨拶
「3.11ガーデンチャリティ」発起人で淡路夢舞台奇跡の星の植物館プロデューサーの
辻本智子さん挨拶
オープンガーデンでは、美しい庭を背景にミニコンサートも行われました。素晴らしい演奏とパフォーマンスを披露してくださったのは、柴生田桂子さん(バイオリン)、木村裕さん(フルート)、勝又千鶴さん(ピアノ)、クマガイミホさん(コンテンポラリーダンス)、高橋克幸さん(ライブアート)、小笠原誠さん(ギター)。
バイオリンの柴生田桂子さんの演奏をご覧いただけます。
フルートの木村裕さん、ピアノの勝又千鶴さんによる演奏をご覧いただけます。
ミニコンサート開催中は、瀬上さんやオープンガーデンみやぎの方々の手料理やお菓子、内倉真裕美さん持参のドリップコーヒーが振る舞われ、ランチには、フレンチレストラン「クレール」シェフによるオムライスやとんかつ「和幸」のカツサンドなどが配られました。
6月10日小雨の中、数人で石巻の庭の雑草取りを行いました。手伝ってくださった石巻の仮設住宅にお住まいの藤井さんに、皆さんの部屋に飾っていただこうとポピーの花束をプレゼントしました。とても、喜んでくださいました。
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今後、この庭は地域の人々にとっても心の慰めとなる場所になることを期待しています。
ガーデン再生の400日の記録を、7月14日発売のビズ誌面にてご紹介しています。
どうぞご覧ください。(BISES NO.79 最新号はこちら

 
3.11 Garden Charity
2012年4月26日

宮城県石巻の“ガーデン再生プロジェクト”
庭主の瀬上京子さんからのお便りです

石巻のお庭にも、ようやく春がきました。咲きました!
クリスマスローズ、そして水仙、シラーが先週はまだ蕾だったのに(内倉さんがいらっしゃった時は芽が出たばかりでした)、一週間後の15日には満開になっていました。ことさら寒かった今年の冬を耐え、塩害にも負けず、この春を待ちかねたように咲き出した花たち。本当に、感動しました。

そして、全国から頂いた球根や苗たちが、こんなに美しく調和して咲いているのを見ると、ご支援下さった皆様とお花で繋がったように感じます。主人共々皆様に感謝の気持ちで一杯です。3月に咲き始めたスノード ロップも、作業に来て下さった皆様の心に春の訪れを告げてくれました。その時、まいて頂いたヘリックご夫妻が送って下さったイギリスのメドウガーデンの種も、元気に芽を出しました。10月に種まきしたメドウガーデンに続き、6月には花を咲かせてくれることでしょう。

満開になったクリスマスローズとスイセン、シラー。

イギリスから届いたミックスメドウの種が発芽しました!

 
3.11 Garden Charity
2012年4月25日

東日本に花風景よ広がれ!

新緑の季節がやってきました。昨年秋に種まきをした岩手県陸前高田の“花咲くメドウ大作戦“や、宮城県石巻の”ガーデン再生プロジェクト“の両支援地ではいよいよ花が咲き始めます。2012年のガーデンチャリティは東日本の被災地に花風景が広がる日を目指して、エネルギッシュに活動再開です。
  
【3月18日 宮城県石巻】
BISES発信のフラワーメドウが感動を
国道240号線の中央分離帯(被災前は松林だった)を美しいワイルドフラワーメドウにする壮大なプロジェクトが進行しています。
BISES(ビズNo.75冬号)で掲載した英国のメドウ特集が今、東日本のそこここで反響を呼び、石巻では幅20m×長さ250mの中央分離帯にフラワーメドウづくりを実施しました。ここは同じサイズの広い分離帯が何面も続く現場です。支援第1回目は直径10数mの巨大缶(クジラの大和煮の缶)が津波のモニュメントのように載っているところです。メドウデザインは鎌田秀夫さん(泉緑化)で、花の色合わせに長時間をかけて臨みました。種まき当日は老若男女600名が参加し、賑やかなイベントを開催しました。3.11ガーデンチャリティからは5,000㎡分の種を提供しました。(このプロジェクトはいくつもの企業・団体が恊働で行っています。詳しくはウェブでごらん下さい。)
「花と緑の力で3.11プロジェクト みやぎ委員会」
http://izumi-green.co.jp/site/shien/
【3月19日 岩手県陸前高田】
長野県の子どもたち30人が種まきに参加
冷たい強風が吹き付ける現場では、昨年から予定していた春の追いまきと芝生の種まきが行われました。このプロジェクトのデザイナー・二宮孝嗣さんは、今回、春休み期間を利用して長野県の“わんぱく冒険隊”メンバー(小中高生、大学生)30名に加え、サポーターたちと共にバスで現場入りしました。
この日は北海道から3.11ガーデンチャリティの発起人の一人、内倉真裕美さんが雪印種苗から提供していただいた芝生の種20kgをスーツケースに入れて飛行機で運んできました。陸前高田では吉田正子さんと地元の女性軍が奮闘し、寒さも吹き飛ぶ賑やかな昼食会が開かれました。餅つき、五平餅、豚汁などなど、大ご馳走にみんなニコニコ顔。
それにしてもこの寒さ…花よ咲いてくれと、一同祈るばかりでした。

毎回、ガーデン作りに参加してくださっている内山緑地の皆さん。

芝生の種は、北海道・雪印種苗より気候条件に配慮した配合の種3種類、20㎏をご提供いただきました。

英国のブライアン&へリックス夫妻による庭「バークロフト・ホール」のメドウミックスの種が提供されました。

 
3.11 Garden Charity
2012年4月20日

春一番のガーデンチャリティ
義援金振り込みのご報告

【北海道】北海道ガーデン海道
7つの庭と6軒のホテルが力を合わせて
北海道を代表するガーデンを結ぶ観光ルートとして一昨年誕生しました。旭川から富良野、十勝まで約200kmに及ぶ道筋には7つの庭と6軒のオフィシャル・ホテルが手を結んでいます。昨年はグループとして「3.11ガーデンチャリティ」への支援協力を決め、募金活動を一斉にスタートしました。あるホテル担当者は、「うちは全館のキャッシャー脇に募金箱を設置して、お客様に関心を持って頂きました」と報告。この積極的なひと工夫はグループの中でも群を抜く募金高という結果を出しました。今年も全メンバーがひとつになって、花と緑で被災地に花風景を取り戻そうとがんばるそうです。
(北海道ガーデン街道協議会・参加メンバー:上野ファーム、風のガーデン、十勝千年の森、真鍋庭園、十勝ヒルズ、紫竹ガーデン、六花の森/旭川グランドホテル、ラピスタ大雪山、新富良野プリンスホテル、サホロリゾートホテル、北海道ホテル、十勝川温泉第一ホテル豊洲亭・豆陽亭)
【東京】さーくる・ガーデン・クラブ
公園ボランティアも応援しています!(石川雅子さん)
東京・中目黒公園でオーガニックガーデンのボランティア活動をしている石川雅子さんから届いた報告には、“これからも植物の力を信じて、3.11ガーデンチャリティ活動を応援していきます”とありました。年に一度の公園祭では、バザーを開いて公園内での収穫物や盆栽を販売して支援金を集めました。
現在、東京都の公園の維持管理には、たくさんのボランティアさんが登録しています。
【埼玉】おひさま文庫
子どもたちもチャリティに参加(加藤寛子さん)
地域に根ざした活動を地道に続けてきた加藤寛子さんは「おひさま文庫」の代表者です。小さな子どもたちに読み聞かせや手遊びを教えたり、紙芝居や人形劇を見せて楽しませることなどをライフワークにしています。その他、視覚障害者読書サークル「バリアフリー読書サークルYAクラブ」も毎月定例会を開いています。今回のガーデンチャリティへの協力は、加藤さんのもとに集まる、子どもたちからそのお母さん、障害を持つ若い人たちなどみんなが募金に参加してくれました。

 
2012年1月20日